織物「長井紬」置賜地域長井市
長井紬反物の写真
歴史と概要
養蚕地帯から、絹織物産地に転換
長井紬は「米琉絣」で全国区へ
長井盆地に位置する長井地方と白鷹地方は、江戸時代初頭から直江兼続の施策によって青苧(あおそ)を栽培し、日本各地へ出荷していましたが、第9代藩主上杉鷹山公の時代に養蚕地帯に転換。その後、越後から職人を招き、絹織物づくりもするようになります。さらに明治19(1886)年には、長井市の織物問屋が新潟県十日町から指導者を迎え、新たな絣(かすり)技術を普及。長井紬を代表する「米琉(よねりゅう)絣」が生まれました。

柄を入れる作業の写真
技法と特色
米琉の伝統を受け継いだ
絣の原点ともいうべき素朴な文様
「米琉」は、柄が琉球絣に似ていることと、米沢藩から出荷されていたことが名前の由来で、長井紬の代表格です。現在はその伝統を継承し、先染めした経糸と緯糸の柄を一本一本合わせながら織る「緯総(よこそう)絣」と「経緯併用(たてよこへいよう)絣」などを製造。普段づかいができる機械織りのカジュアルな長井紬も多く、手織りの紬は「置賜紬(おいたまつむぎ)」として国の伝統的工芸品指定を受けています。
※「置賜紬」については特集をご覧ください

主な製品
●長井紬 ●米琉絣 ●紅花染
長井紬の写真 米琉絣「ネクタイ」の写真 紅花染め「巾着」の写真

お問い合わせ先

渡源工房
〒993-0075 長井市成田1672
電話:0238-88-3434 FAX:0238-88-3442
長岡織物
〒993-0072 長井市五十川1910
電話:0238-88-3234 FAX:0238-88-1128
道の駅「川のみなと長井」
〒993-0003 長井市東町2-50
電話:0238-88-5161 FAX:0238-87-1144
 
動画で紹介  (置賜総合支庁産業経済企画課 制作)