エジプトからシルクロードを経て
伝わった紅花が、江戸中期に山形で開花
伝わった紅花が、江戸中期に山形で開花
飛鳥時代に日本へ渡来した紅花は、室町時代に山形へ伝わり、江戸中期には最上川舟運の発展で国内一の生産地となりました。しかし、明治以降は化学染料に押されて一気に衰退。少数の染織家が活用するのみとなります。平成に入ると、かつて有数の紅花産地だった河北町が、「べにばな国体」に向けて地域資源を活かそうと、同町の染色家「鈴正」に復興を依頼。鈴木孝男氏は試行錯誤を経て、独自の紅花染を確立しました。
鳥海山の伏流水と果物の酸で発色させる
紅花染100パーセントの鮮やかな紅色
紅花染100パーセントの鮮やかな紅色
鈴木氏は、自分で栽培した紅花と自然水や果物の酸などを用い、古くからの技法で、全国選りすぐりの絹のスカーフや反物などを後染めしています。最近は、鳥海山の湧き水を使用することで、より鮮やかな紅色を実現しました。化学的なものを一切使わない方法と、紅花の成分が血行を促進する効果が相まって、健康に高い関心を持つ人や本物志向の人たちに支持されています。
●和装 ●寝具 ●衣装類 ●小物類
紅花染処 鈴正
〒999-3511 西村山郡河北町谷地みどり町1-13
電話:0237-73-4454 FAX:0237-72-2820
電話:0237-73-4454 FAX:0237-72-2820