染付芙蓉手輪花鉢
江戸末期にわずか10年で途絶えた
幻の磁器を現代によみがえらせた上の畑焼
幻の磁器を現代によみがえらせた上の畑焼
上の畑焼は日本最北端、県内でも最古の磁器の窯でした。江戸末期に東根の長瀞(ながとろ)藩が地元の陶石を使った作陶を産業にしようと、伊万里の流れを汲む陶工を大阪から招いて開いた窯ですが、財政難のため、わずか10年ほどで廃窯してしまいました。この窯をよみがえらせたのは、幼少期を尾花沢で過ごし、上の畑焼の復興を決意して陶芸の修行を積んだ伊藤瓢堂(いとうひょうどう)氏でした。
染付三多紋丸皿
上の畑焼を代表する絵付け「三多紋」は
多福・多寿・子孫繁栄の縁起模様
多福・多寿・子孫繁栄の縁起模様
白地に藍色の文様が特徴の上の畑焼。伝統の絵付けのなかでも代表的なものが、桃・柘榴(ざくろ)・仏手柑(ぶっしゅかん)を描いた三多紋(さんたもん)です。最近では金や赤を追加したり、銀山の銀を掘った廃鉱から出る鉄錆を用いた焼き物を製作するなど、現代の生活感覚に合ったさまざまな色を出しています。またガラス製品や木地、漆とのコラボレーションにも取り組んでいます。
●壺 ●丸皿 ●染付飾鉢 ●コーヒーセット
銀山上の畑焼陶芸センター(東羽都山窯)
東羽美山窯
〒999-4332 尾花沢市上柳渡戸13
電話&FAX:0237-28-2419
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