木工品「切畑の木工品(臼)」村山地域山形市
切畑の木工品「杵と臼」の写真
歴史と概要
地形や地理的な条件が
重なって生まれた臼づくり産地
山形市から宮城県仙台へ通じる街道沿いの切畑地区では、約150年前に臼づくりが始まりました。山間地のため木工業が盛んだったこと、周辺に臼づくりに適した木が多くあること、販路が伝統的な山形の初市と仙台で確保されていたことなどが重なり、最盛期の昭和30(1955)年頃には40~50人の臼職人がいたといいます。

臼をくり抜く作業の写真
木を選び、じっくり乾燥させて削る
この工程が100年もつ臼の秘訣
厳選したケヤキやアズサの原木を1年半ほど乾燥させ、臼の大きさに切ってまた1年半以上乾かしたら、丁寧に内側をくり抜いて成型します。臼の種類は善光寺型と寸胴型の2タイプ。電化製品の影響で一時注文が途絶えたものの、近年は保育園などでの餅つきイベントの人気や、製品の質のよさ、ついた餅の美味しさなどから再び注目が集まっています。

主な製品
● 臼と杵 ●まな板 ●食器類 ●鉢類
まな板の写真 茶托の写真 丸盆、スプーン、フォーク、箸の写真 そば鉢の写真

お問い合わせ先

山形県特技木工組合(酒井木工所)
〒990-2233 山形市切畑971
電話&FAX:023-687-2396