木工品「山形さしもの」村山地域山形市
山形指物「衣装箪笥」の写真
歴史と概要
指物師を中心に、漆塗師や金具師の
技が融合した、山形の伝統家具
指物(さしもの)とは釘を使わずに木を組み合わせて作る家具のことで、木に穴や切りこみを入れ、さし合わせることが名前の由来となっています。江戸時代初頭、山形藩主の最上義光が山形城下に職人町を設け、職人を優遇したことが、後世、さまざまな特色ある職人技を発達させることになりました。山形指物は、山形の指物師を中心に、漆塗師、金具師の技が融合した伝統的な木工家具です。

山形指物「和茶箪笥」の写真
技法と特色
職人たちの切磋琢磨によって育まれた
箪笥づくりを未来へつなげていくために
山形の指物師たちによる優れた技術は、主に民芸箪笥や茶箪笥などに継承され、今に引き継がれています。一方で、箪笥の装飾性や堅牢さ、特色などが顕著に現れる「箪笥金具」を作る職人は、全国的に稀少となり、県内には山形市宮町在住の金具師のみとなりました。地域の伝統的な和箪笥づくりの存続は、今後の緊急課題といえます。

主な製品
●船箪笥 ●衣裳箪笥 ●その他、和箪笥
船箪笥の写真 衣装箪笥の写真 和箪笥の写真 和箪笥の写真

お問い合わせ先

山形家具協同組合(エスディコーポレーション)
〒990-2377 山形市藤沢川67-1
電話:023-644-5568 FAX:023-644-5007
※「箪笥」の正式な「箪」は旧字体です
※一部の写真は山形市提供