京都の仏師が山形に移り住んで
生まれた、愛嬌たっぷりの郷土玩具
生まれた、愛嬌たっぷりの郷土玩具
京都で嵯峨人形師としても活躍した仏師・渋江長四郎が、安政年間(1854~1859)、出羽三山参りに訪れた際、山形の鈴川・双月地区が和紙の産地であることを知り、山形の下条町に住みついたのが始まりとされ、張子や練人形が作られました。以後、「渋江人形」として人気が出ましたが、渋江家で継承者がいなくなったため、初代の弟子だった岩城徳次郎が明治34(1901)年、「山形張子」として継承。100年以上前の黒光りした木型から近年作ったものまで、約300個の木型が岩城家に受け継がれています。
ぽってりした造形と
和紙のやさしい質感が、独特の味わい
和紙のやさしい質感が、独特の味わい
可愛らしい動物がモチーフの干支ものから、「おかめ」「幽霊」のお面ものなど、山形張子はその種類の多さと何ともいえない郷愁を誘う形が魅力です。作り方は、木型に和紙を水張りし、さらに上質和紙をふのりで貼り重ね、天日で乾燥させます。切り込みを入れて木型から外したら、貝殻をすりつぶした胡粉(ごふん)を塗り重ね、ポスターカラーなどで絵付けをして完成。平成11年に年賀切手となった高さ約12cmの「玉乗兎(たまのりうさぎ)」は今も一番人気です。
●だるま ●玉乗兎 ●招き猫 ●まり猫 ●その他、干支ものなど
岩城人形店
〒990-0044 山形市木の実町11-10
電話:023-622-6346 FAX:023-622-0168
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