手づくりに込められた、やさしい心が偲ばれる
華やかで愛らしい手遊び人形
華やかで愛らしい手遊び人形
紙びなとも呼ばれる庄内姉様人形は、江戸時代末期頃から庄内藩士の婦人たちの間で、手遊びのひとつとして作られ始めたものです。女人形と男人形があり、子どもたちの着せ替え遊び(髪形にあわせて、はしぎれなどで作った着物を着せた)や、雛遊びに用いられてきました。現在は、庄内姉様人形保存会が人形づくりを受け継いでいます。
多様な髪形、かんざしの細工にいたるまで
手間隙かけた愛情あふれる玩具
手間隙かけた愛情あふれる玩具
新聞紙に薄墨を塗り、棒に巻いて圧縮してちりめん状にした髪は膠(にかわ)で塗り固めて黒く艶を出し、面長な顔にはかわいらしい鼻を付けるのが特徴。接着にはそくい(ご飯のり)を用います。後ろ姿が豪華だといわれる人形の髪形は、主に島田・結綿(ゆいわた)・丸まげ・勝山(かつやま)・丁髷(ちょんまげ)(男人形)・桃割れの6種類があります。
●庄内姉様
庄内姉様人形保存会(致道博物館内)
〒997-0036 鶴岡市家中新町10-18
電話:0235-22-1199 FAX:0235-22-3531
電話:0235-22-1199 FAX:0235-22-3531