愛らしくも郷愁を誘う人形の姿に
昔の生活が偲ばれる
昔の生活が偲ばれる
戦後まもなくまで、鶴岡では農作業の間、藁で編んだご飯の保温籠「飯詰籠(いづめこ)」または「嬰児籠(えづこ)」に赤ん坊を入れて育てる光景が見られました。その姿をかたどったいづめこ人形は、大正時代初期に大滝武寛という人が、どんぐりのぼうし(殻斗)の部分に布製の人形を入れて作ったのが始まりです。その後、籠は藁になり、イグサになって形も大きくなり、おもちゃなどの飾りが付いて、現在の形が完成しました。
小物の一つひとつにも思いを込めて
地域の女性たちと作ってきた工芸品
地域の女性たちと作ってきた工芸品
シチドという草と藁でインチコ(籠)を作り、人形の頭と軸に着物を巻いて籠に入れ、木毛と綿を詰めて、はんてんや布団に見立てた布をかぶせ、仕上げに両手を付けて、おもちゃを縫い付けます。周辺の主婦が分業で作った「御殿まり」や「でんでん太鼓」などの小物類を組み上げて作るのが、昔ながらの方法です。
●庄内刺し子いづめこ人形 ●綿いづめこ人形 ●ミニいづめこ人形
鶴岡市商工観光部観光物産課
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電話:0235-35-1301 FAX:0235-25-7111
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