人形「うどがわら人形」庄内地域酒田市
うどがわら人形内裏雛の写真
歴史と概要
江戸時代から湊町・酒田に伝わる
豊かな色彩の、素朴で温かな土人形
北前船で京都から伝わった伏見人形が原型といわれる土人形。江戸末期に大石助右衛門が作り始め、代々受け継がれてきました。木型は上方の彫り師によるものと思われ、吉祥人形が主だったようです。人形は木型と土型を使って作られてきましたが、明治の中頃からは土型が主流になり、大石家独自の型も作られるようになりました。昔話にちなんだものや優雅な風俗人形・モダンガールなど、独特な姿が目を引きます。現在は鵜渡川原人形伝承の会が伝承と保存会活動を続けています。

三味線ひき土型の写真
三味線ひき土型
技法と特色
豊富な型と丁寧な筆使いによる鮮やかな色彩が特徴
膠や胡粉、顔料による伝統工法を守り継ぐ
粘土を型に詰めて人形のかたちを作ったら、乾燥させて素焼きにします。それに膠(にかわ)で溶いた胡粉(ごふん)を数回塗って下地を整え、さらに膠で溶いた顔料で彩色して仕上げる、昔ながらの工法です。型の種類は、恵比寿・大黒・布袋などの吉祥人形、桃太郎日本一・牛若弁慶などの昔話に因んだもの、たらい持ち女・バレリーナのような風俗人形など200余種。誕生祝に贈るなど、庶民の人形として郷土の人々に長く愛されてきました。

主な製品
●牛若弁慶 ●桃太郎日本一 ●バレリーナ ●たらい持ち女
牛若弁慶の写真 桃太郎日本一の写真 バレリーナの写真 たらい持ち女の写真

お問い合わせ先

鵜渡川原人形伝承の会 事務局
〒998-0053 酒田市駅東1-6-4
電話&FAX: 0234-23-7855