その他工芸品「和傘」村山地域山形市
和傘の写真
歴史と概要
220年の歴史をもつ山形の傘づくりは
江戸末期に藩の奨励で一大産地へ
山形の傘づくりは、寛政元(1789)年、矢田目清太郎が始めたと伝えられます。その後、嘉永2(1849)年に遠州浜松から水野藩が山形に転封すると、山形城下の下級武士に傘づくりを奨励。出羽三山参りの行者から好評を博し、最盛期には100軒を超える東北一の和傘産地となりました。
昭和30(1955)年頃から洋傘の影響を受け、現在は東原町の古内(ふるうち)和傘店のみが製造しています。

古内清司氏
技法と特色
県内唯一の職人が手がける和傘は
雪国の暮らしを配慮したやさしい作り
3代目・古内清司氏は、竹で骨組を作り、和紙を張って油をひいて仕上げる、昔ながらの製法で作り続けています。「番傘」は、骨の数が52本で直径110cmと、雪国の暮らしにも耐えられるよう、丈夫で大きめのサイズ。「蛇(じゃ)の目傘」は、開閉が2段階になっていて、強風の時や雪が積もるのを防ぎたい時には、少しすぼめて使えるようになっています。

主な製品
●番傘 ●ミニ傘 ●蛇の目傘 ●浮世絵傘 
ミニ和傘の写真 蛇の目傘の写真 浮世絵傘の写真

お問い合わせ先

古内和傘店
〒990-0034 山形市東原町1-4-10
電話&FAX: 023-623-2052