新庄藩士・隠明寺家で生まれた凧
版木は山形県有形民俗文化財に指定
版木は山形県有形民俗文化財に指定
明治初期、旧新庄藩士の隠明寺勇象(おんみょうじゆうぞう)が、父からもらった江戸凧を思い出して作ったのが始まりで、独自の版木が数々生まれました。その後、息子の常太郎が受け継いだものの、明治後期、急激に増えた電線に凧が引っかかるため凧づくりを封印。昭和38(1963)年、常太郎の三男・憲夫氏が初代の版木を発見し、43(1968)年に隠明寺凧保存会を結成。初代の版木12枚は、山形県有形民俗文化財の指定を受けています。
一番の人気は、新庄に伝わる
言い伝えをもとにした「般若」の絵柄
言い伝えをもとにした「般若」の絵柄
絵柄は、坂田金時・牛若丸・桃太郎など30数種。特に有名なのは、迫力あふれる「般若」です。和紙を使い、さらに障子張りという骨組みを用いるため、非常に頑丈な作りとなります。令和元年には市制70周年を記念して24畳の大凧を製作。新庄凧フェスティバルや凧作り教室なども企画開催し、地元の凧文化継承に励んでいます。
●凧3サイズ(縦46cm×横30cm,縦40cm×横27cm,縦33cm×横25cm) 絵柄は30数種
隠明寺凧保存会(副会長 佐々木)
〒996-0071 新庄市小田島町3-63
電話:0233-22-0666 FAX:0233-22-0690
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