古来、魔除や生命の象徴といわれる
桃の実を使った、独創的な工芸品
桃の実を使った、独創的な工芸品
果物の産地山形で豊富にとれる桃。その種の素材としての美しさと堅強さに魅せられ、終戦後、工芸品に加工する方法を考案したのは、初代鴨田貞作(かもだていさく)氏でした。現在は2代目貞作の鴨田徳康(かもだのりやす)氏がその技を継承しています。桃の実(種)を貼り合わせて、丁寧に研磨しながら光沢を出し、お盆や茶筒、茶托などに加工していきます。使い込むほど光沢が増す、独創的な素材の工芸品です。
桃の実を貼り合わせて作る品々のほか
実の形そのものを活かした工芸品も
実の形そのものを活かした工芸品も
7~10年かけて乾燥させた桃の実を、一つひとつ手作業で割り、長方形に切りそろえたものを加工します。ケヤキや胡桃など地元の木材と組み合わせた菓子器や、茶器類のほかに、実の形をそのまま活かしたペンダントや携帯ストラップなども創作しています。桃を縁起物と考える中国や韓国からの観光客に、お土産品として人気があります。
●茶筒 ●丸盆 ●アクセサリー ●楊枝入れ
桃の実工房