時の将軍に日本一と称された
庄内の手描き絵ろうそく
庄内の手描き絵ろうそく
享保年間(1716~1735)に皆川重兵衛(じゅうべい)によって作られたとされる鶴岡の絵ろうそく。庄内藩主酒井公が将軍に献上する際、途中で破損したろうそくを江戸の職人では修理できず、重兵衛が参じて完成させたところ、江戸幕府第11代将軍家斉(いえなり)に日本一と称されました。献上品として声価を高めたことから弟子も増え、全盛期には10数軒あったとされる店も、大正以降の大量生産で絵師が廃業し、現在、手描きで製造しているのは庄内に数軒のみとなりました。
絵ろうそくは花紋燭(かもんしょく)といい
御所車や蓮華、四季の花模様を描くのが特徴
御所車や蓮華、四季の花模様を描くのが特徴
酒田の元禄9(1696)年創業の平野屋ローソクでは、5代目の平野肇氏がろうそく作りと絵付け技術を受け継いでいます。また、鶴岡の富樫ろうそく店2代目の富樫雄治氏は、平成8年度に国の卓越技能者表彰を受けた名匠でした。現在その絵付け技術は同店の職人に伝承されています。時代とともに行事用からお土産用と、その用途が変化してきている絵ろうそく。近年、平野氏が考案した、丸型で水に浮かぶフラワーボールは、形のかわいらしさと模様の美しさから、人気商品となっています。
●絵ろうそく ●フラワーボール ●手描ローソク
富樫ろうそく店
〒997-0028 鶴岡市馬山王町10-52
電話:0235-22-1070 FAX:0235-25-0325
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(一社)酒田観光物産協会(酒田夢の倶楽)
〒998-0838 酒田市山居町1-1-20
電話:0234-22-1223 FAX:0234-24-8350
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