日本三大刺し子のひとつとされる
庄内刺し子の中でも、独自で多彩な「遊佐刺し子」
庄内刺し子の中でも、独自で多彩な「遊佐刺し子」
津軽こぎん刺し、南部菱刺しと並んで、日本三大刺し子と呼ばれる庄内刺し子。なかでも遊佐町に伝わる刺し子は、印も付けずに一目ずつ刺す「横刺し」で構成されることや、独自の美しい文様とその種類の多さなどが大きな特徴となっています。これらの文様の数々は、昭和の中頃まで続いた、山から薪を橇(そり)に乗せて麓に下ろす作業の時に着る「橇曳き法被(そりひきはっぴ)」に刺されてきました。神に祈り、山に入る男衆に着せる橇曳き法被の刺し子は、家族の無事を祈る女性たちの深い愛情と、山岳信仰にもとづいた地域文化に育まれ、根付いてきたものです。
遊佐の刺し子を全国へ発信
文化の伝承と未来へつなぐ新しい試み
文化の伝承と未来へつなぐ新しい試み
遊佐刺し子の文化の伝承と、町おこしに取り組んできた女性たちが「遊佐刺し子とその歴史」研究会を結成したのは平成18年。橇曳き法被の歴史や文様を調査分析した本を出版し、大きな反響を呼びました。さらに文化を継承するだけではなく、未来に活かす提案の模索から、「LLP遊佐刺し子ギルド」を設立、「遊佐刺し子スクール」も開設して技術指導に当たっています。商標登録を取得して販売活動を行うなど、精力的な活動を進めています。
【書籍内容】
・遊佐刺し子の歴史
・文様(刺し方)
・作品紹介(作り方)
●ループタイ ●草木染刺し子系 ●お針刺し&ペンケース ●ガマ口サイフ
LLP 遊佐刺し子ギルド 土門玲子
〒999-8301 飽海郡遊佐町遊佐字京田109-8
電話:0234-72-2238
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