金工品「山形打刃物」村山地域山形市
農具鎌の写真
歴史と概要
ルーツは南北朝時代の鍛冶職人
名匠・庄司直胤を生んだ山形の打刃物
山形の打刃物は、最上氏の始祖である斯波兼頼(しばかねより)が山形に入部した南北朝時代、鍛冶師たちを連れてきたのが始まりと伝えられています。江戸時代に入ると、山形藩主の最上義光(よしあき)が鍛治町を置き、鍛冶師を優遇。その後も歴代城主の厚い保護のもと、武器などを製造し、江戸後期には刀剣の名匠・庄司直胤(なおたね)を輩出しました。明治以降は、農具のほか、包丁や剪定鋏なども作っています。

包丁の写真
技法と特色
名匠「直胤」の精神を受け継いで
素材の質と誠実さにこだわったものづくり
鎌・鋏・園芸の3部門で構成される山形打刃物工業協同組合は、山形が生んだ名匠・庄司直胤の精神を引き継ぎ、それぞれの職人が高品質な材料を使った誠実なものづくりを行っています。特に、昔ながらの技法である、軟らかい鉄と硬い鋼を火造で接合し、丹念に叩いて粘りと張りを引き出す「自由鍛錬(たんれん)」を今も受け継いでおり、近年はその技法を活かした新しい商品開発プロジェクトも進めています。

主な製品
●包丁 ●鎌 ●鋏 ●鍬 ●小刀
剪定鋏の写真 鎌の写真 包丁の写真 鍬と小刀の写真

お問い合わせ先

山形打刃物工業協同組合
〒990-0052 山形市円応寺6-25
電話:023-641-4533 FAX:023-666-8030
※一部の写真は山形市提供