「職人の町」と名高い
大石田町の左官職人が発展させた鏝絵
大石田町の左官職人が発展させた鏝絵
鏝(こて)絵とは、土蔵の壁などに施されるレリーフのことで、左官職人による漆喰彫刻です。江戸後期に名工「伊豆の長八」が江戸で確立しました。大石田で作られるようになったのは、明治期に入ってから。もともと「職人の町」といわれる大石田には優れた左官職人が多く、そのうち代々左官業を営む後藤家によって広められました。最上川流域の土蔵や寺社には、今も大石田の歴代職人たちが手がけた鏝絵が残されています。
コテのみで描かれる鮮やかで精密な鏝絵は
左官職人たちによる技の結晶
左官職人たちによる技の結晶
鏝絵は、漆喰そのものの白色と、漆喰に顔料を入れた赤・青・黄色・黒などの鮮やかな色で、数十種類のコテを使い分けながら描かれます。大石田では現在、伊藤富夫氏が技を伝えていますが、住宅の建築様式が大きく変化した近年、全国的に鏝絵の技を持つ職人が減少しています。
●鏝絵各種
大石田町産業振興課
〒999-4112 北村山郡大石田町緑町1
電話:0237-35-2111 FAX:0237-35-2118
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